棚卸の基本「棚卸とは?売上原価と在庫の話」

棚卸とは、月末や期末に商品や製品(製品になりかけのも含む)を数える作業のことです。

こちら、詳細をご存知の方は案外少ないようです。もしかしたら、ビジネスを始めたばかり方の中には「棚卸?」「まだやったことがない」という方もいらしゃるかもしれません。

棚卸に興味のある方、自信のない方に向けて、基本をイラストをまじえてまとめました。
全4回の予定でお届けします。

皆さまは「売上原価」という言葉をお聞きになったことはありますか?

Wikipediaによれば

「…物品販売業では販売した商品の仕入高を計上する。製造業では、販売まで至った製品を製造するために要した材料費や製造ラインの人員の賃金、そして製造機器や工場運営にかかった経費などを計上する。サービス業ではサービスを行う人員の人件費が主な売上原価として計上される。…」

ということで、なかなか難解な言い回しですね。

でも絵に描くと簡単なのです。
例えば、一番目に挙げられていた物品販売業についてはこうです。

この場合の売上原価はこうです。

さて、ではこの時の売上原価はどうでしょう?

その場合はこうなります。

売上原価は販売した商品の仕入高、売れたふたつのお兄さんいちご分です。まだ売れていない末っ子いちごは在庫です。

200円の売上に対して180円の支払いがあり、お金は20円しか残りませんが、60円の在庫を資産として持っていることになります。

しかも在庫は売れれば利益が生まれる宝物。
この大切な在庫を数える作業が「棚卸」です。

いかがでしょうか?

次回は残された末っ子いちご(在庫)のその後についてお伝えします。

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