当社アールスケッチのメンバーはやや異色の経歴を持っていまして、社長の私はイラストレーターでもあり、もう1名はSEでウェブデザイナーでもあります。それもあって、バックオフィス業務の一環として販促ツールの制作をサポートさせていただくことがあります。
振り返れば、名刺、ウェブサイト、フライヤー、POP、パッケージデザイン…などの制作に携わらせていただきました。
中でもウェブサイトについては、皆さま何かしら思うところがおありで、よくお話を伺います。その度に思い出すのが、私自身が当社のウェブサイトを開設した時のこと。
私の考えの甘さときたらまあひどかったのです。
自分では文章を書くのは苦ではないほうだと思っていて、どんどん書いては社内ミーティングで見てもらうのですが、質問にうまく答えられません。
「これはどういう目的で書いたの?」
「どういう方に読んでもらうつもりなの?」
「サイトのどこに載せるの?それはなぜ?」
「だったら、サイトの構成はこれでいいの?」
えーとそれは…と説明していくと、自分の考えの矛盾に気づいて答えに詰まる。書き直しても矛盾は解決せず、白紙に戻してやり直し。ということを何度も(何十回だったかも)繰り返して、半年は費やしたでしょうか。
当時言われたことのひとつ。
「この文章を載せるのに10万円かかるとしてもこれを書くの?」
我々は文章のプロではないから、拙いのは仕方がない。しかしせっかくウェブサイトを作るなら、常に自分史上最高の文章を載せるつもりで考るべきなのでは?
あああ、本当にそうだなあと思いまして、それからこんにちまで、これ以上考えられませんという限界まで一生懸命考えて書いています。
はいそうです、この記事もです…。そうは見えないよね~、と笑われても仕方がありません。それでも、大事に考えた文章は自分の考え方の軸となっていくように感じています。身体で言うところの体幹を鍛えるようなものでしょうか。
そのようなわけで、ウェブサイトの制作は事業内容や自分の考え方についてよく見直す機会になりますね。